教区だより 2025年 7月
投稿日:2025年06月24日
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教区だより 422号
・新連載 「女性教化」の近・現代史を紐解く
―真宗大谷派の場合―
福島 栄寿 氏
・特集 新連載に寄せて
・特集 雅楽 長浜・五村別院楽僧会
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
木村 愛 氏
・教務所からのお知らせP8 記載の「別院行事予定」に、変更がありました。
・変更前 27日(日)14:00~16:00 伏見 ご命日のつどい 中村 修司師(山城第4組西念寺)
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・変更後 27日(日)14:00~16:00 伏見 ご命日のつどい 中島 正泰師(丹波第3組本光寺)【今月のことば】
願は未来を生きようとする力を与えます。
『今日のことば 第六十四集(東本願寺出版)』36ページより 梶原敬一(かじわら けいいち)
稲の種もみをもらいました。種を同じように育てても、芽が出なかったり、鳥につつかれたりしています。種の時点では未来はわかりません。
うまくいかない現実を知ると、何をしてもだめだなあと淋しく、悲しくなる。でも、この身は生まれることを願われた「種」なのです。心はどんなに揺れ動いても、浄土に生まれよという一つの願いを受ける身である。孤独と絶望から、今を生きるわたしを守りはぐくむ言葉として響いてきます。
(出版部会 早川直子)ーーーーー
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教区だより 2025年 6月
投稿日:2025年05月20日
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教区だより 421号
・特集 地区紹介 若狭、丹但
・レポート 第17期伝道研修会 前半3回
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
中根 大 氏
・教務所からのお知らせ【今月のことば】
そのかごを 水につけよ
『蓮如上人御一代記聞書』(『真宗聖典第二版』1044ページ)よりこの言葉は私自身の信心のあり方だと受け取っていて、好きな言葉の一つです。実は私は生活のテーマを決めて楽しんでいます。時によって変化するのですがここ数年は「晒す(さらす)」という言葉です。水に晒すというイメージで受け取っていますが、「漬ける」と共通するなと感じています。困ったとき、苦しい時、腹が立つとき、悲しいとき、後ろめたいとき…つまり思い通りにならない時ですね。それに私の煩悩が反応して色んな暴言や行動をしてしまい、こんな自分が嫌になるあ、といつも思います。そんな時に阿弥陀様からのご縁に晒す、私を救おうとするお心の中に自分を晒す、つまり「漬ける」のです。全く疑いなく漬けることはできませんが「蓮如さんが言われたのだから間違いない、思い切ってやってみよう!えい!」という気持ちですかね。
日々親鸞聖人、蓮如上人の教えを聞かせていただき、もやもやする心と共に阿弥陀様の「だいじょうぶ。だいじょうぶだから。」というお気持ちに何とも申し訳ない気持ちになるのです。
(出版部会 藤谷法子)ーーーーー
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教区だより 2025年 5月
投稿日:2025年04月22日
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教区だより 420号
・特集 地区紹介 雲因、湖東
・レポート 真宗教団連合滋賀県支部慶讃法要
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
橘 幸子 氏、髙田 正城 氏
・教務所からのお知らせ【今月のことば】
お母ちゃん、ぼく死んだらどこへ行くの。
廣瀬杲『いのちの願いをたずねて』(文栄堂書店)より「お母ちゃん、ぼく死んだらどこへ行くの。」
難病により、余命わずかと診断された少年が、ある日、母の方を向いてこう言います。どきっとした母が「そんなことを言うものじゃないの。もうじきになおるんだから」と答えると、彼はさびしそうに目を閉じます。
何回か同じことが繰り返された後、耐えられなくなった母は思わず「坊や、死んだら仏さまの国へ行くんだよ」と言ってしまいます。すると彼は、「ああそう、仏さまの国へ行くの。じゃお母さんも来るね。ぼく待ってるよ。」とにっこりほほえんだそうです。一週間後、少年は亡くなりますが、その日から母は真剣に仏教の教えを聞き始めるのです。
「坊やに嘘は言えない。だから、私はどうしても仏さまの国へ行く、そういう人間にならなくちゃならないのです。」
私たちが唱和する『恩徳讃』の「師主知識」とは、「ほんとうの教え」との「出遇い」をつないでくださる、さまざまな「ご縁となる人」を指します。親子関係においては、時に子が親の「師主知識」になることもあるのです。
(出版部会 髙田 正城)ーーーーー
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教区だより 2025年 4月
投稿日:2025年03月21日
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教区だより 419号
・特集 地区紹介 長浜、御越年法要、丹波第1組 報恩講と裃
・レポート 部落差別問題に学ぶ同朋協議会委員交流研修会
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
赤松崇麿氏
・教務所からのお知らせ【今月のことば】
きみが いるから おもしろい
『こんなこいるかな』 NHKの幼児向け番組「おかあさんといっしょ」テーマソングより「こんなこいるかな」は、私が子どもの頃にNHKで放送されていたアニメです。大人になった今でもテーマソングをしっかりと覚えていて、YouTubeで再生しては懐かしく聞いています。
この中で出てくるキャラはそれぞれ特徴があります。わがまま、こわがり、いたずらっこ、わすれんぼう、くいしんぼう、ちらかしや、どちらかと言えばネガティブな印象を抱くのではないでしょうか。
歌詞には「きみがいるから おもしろい」とあります。我々はこんなふうに思えるのでしょうか?人間というのは知らず知らずのうちに、あらゆるものを自分の物差しではかっています。もちろん、その中には人間自身も入ります。
阿弥陀さんはあらゆるものを捨てず、摂め取ってくださります。それはどんな人間でも尊い存在だと教えてくださっているのです。わがままでも、こわがりでも、わすれんぼうでも、くいしんぼうでも、ちらかしやでも。
仏教の教えに触れるようになり、子どもの時に聞いていた歌詞の中に、違う響きを聞かせてくれます。
(出版部会 井上至)ーーーーー
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教区だより 2025年 3月
投稿日:2025年02月20日
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教区だより 418号
・特集 地区紹介 山城・石見
・レポート 青少幼年教化研修会、赤野井別院報恩講
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
藤谷法子氏
・教務所からのお知らせ別院行事予定の表記に誤りがありました。
1)
10日 伏見別院 坊守学習会
誤 法話 渡邊晃師
>正 法話 小川直人師(山2長休寺)
2)
誤 12日 伏見別院同朋の会
>正 12日 伏見別院は予定なし
訂正しお詫びいたします。
※PDF版は修正済【今月のことば】
他人の人生を生きてはいけない
『読みたいことを、書けばいい。』田中 泰延文章術についての本のタイトルが『読みたいことを、書けばいい。』ですから、好きなように書きたい人は、この本を買わなくてもよさそうです。ですが本の副題には「人生が変わるシンプルな文章術」とあります。好きなように書くという人も、この本を読むと人生が変わるというのです。
自身の信仰について、教えの言葉を用いて話すと、法話になります。僧侶は教えの言葉に忠実に話そうと心がけます。教えに照らして正しいのか、間違っているのか。そればかりが気になります。すると肝心の「自身の信仰について」が抜け落ちてしまいがちです。これはきわめて個人的な問題ですから、どう話しても誰も咎められないはずです。でもそれが難しい。
本の中で、著者の田中泰延さんは「他人の人生を生きてはいけない」という言葉に続けてこう言います。「あなたはあなたの人生を生きる。その方法のひとつが、「書く」ということなのだ。」
(教区駐在教導 赤松崇麿)ーーーーー
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教区だより 2025年 2月
投稿日:2025年01月31日
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教区だより 417号
・特集 地区紹介 湖南・湖西
・レポート 推進員連絡協議会 第29回真宗同朋の会 全国交流研修会
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
七里映子氏 德田潤子氏
・教務所からのお知らせ【今月のことば】
その罪の重さを知るまで待っています。
『真宗児童聖典』20ページより 仏説無量寿経第十八願 唯除の文の訳仏説無量寿経の中で、一切衆生を必ず浄土へ往生させると願い、誓いを立てる、弥陀の四十八願の第十八願の文。この文だけは「唯除の文」といわれる文が続きます。「唯五逆と正法を誹謗せんをば除く」。宗祖は「誹謗のおもきとがをしらせんとなり」(尊号真像銘文 真宗聖典第2版628頁)と、罪の重さを知らせる言葉だと残されています。仏法を謗る罪は、五逆の大罪よりも重いともいわれます。『真宗児童聖典』では、経典で「除く」とされたこの部分を「罪の重さを知るまで待っています」として、やさしく伝えようとしています。
(教区駐在教導 赤松崇麿)ーーーーー
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教区だより 2025年 1月
投稿日:2024年12月31日
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教区だより 416号
・特集 三浦講、法中報恩講
・レポート 別院音楽法要
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
森田恵利氏
・教務所からのお知らせ【今月のことば】
声は以て意を伝う。書は以て声を伝う。故に書の義は聞仏声という。
聖徳太子『勝鬘経義疏』「ちゃんと聞いて」そう言われても、興味がない、自分に関係ない。そう思えば、内容はおろか、話をしてくれている相手の存在など消えうせてしまうものです。
書物に書かれた文字とは「意」、仏様のこころで、意とは仏様の「声」であると「今月のことば」は説きます。声の字は本来「聲」と書きます。耳は聞く者の耳です。他ならぬ私に「声」をかけてくださる存在に対し、「聞く私」が、身を据え心を向けているだろうか。その自問が教えと遇う入口であると思います。
(出版部会 早川直子)ーーーーー
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教区だより 2024年 12月
投稿日:2024年12月01日
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教区だより 415号
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
美濃部裕道氏
近藤順子氏
・特集 能登教区災害復興支援
・特集 山科別院報恩講
・教務所からのお知らせ【今月のことば】
願わくは深く無常を念じて、徒に後悔を貽すこと勿れと。
『教行信証』行巻(『楽邦文類』の引用)
真宗聖典 第二版 P.201 初版 P.184いのちがいつまでも続くような夢幻を抱いて、空しく後悔を残すような人生を送ってはならないと、「今月のことば」は教えています。けれども、頭では「無常(全ての物事は変化し続ける)」と知っていても、身についた「常」という思い込みは根深いものです。多くの人の死に出あっていても、自分が生きていることだけは当然と、心の底では思っている自分がいます。
「無常を念じる」ことができない者に、「いのちはもろい。今、仏の願いを聞け」という、阿弥陀様の喚びかけが響きます。
(出版部会 岩永晶子)ーーーーー
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教区だより 2024年 11月
投稿日:2024年10月31日
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教区だより 414号
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
犬飼裕三子氏
川那部龍司氏
・特集 共学研修院
・レポート 夏の御文
・教務所からのお知らせ【今月のことば】
「仏法は、精神論ではない。存在論です。」
(池田勇諦/『教行信証』に学ぶ(八)p.33)
自我の立場で仏法を聞こうとすると精神論になる。精神論とは「努力してあのように成らなければ」という方向性のこと。しかし仏法は存在論である。仏法とは「成っていることに気づく」教えである。証巻の解説において著者は「存在とは因縁によって生じ因縁によって解体する」と押さえておられる。因縁生起の存在である。「平等」ということでいえば「これから平等にする」ことではなく「本来、平等である」ところに立って不平等と向き合っていくということである。(出版部会 藤野顕生)ーーーーー
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教区だより 2024年 10月
投稿日:2024年10月04日
教区だより 2024年 9月
投稿日:2024年08月25日
教区だより 2024年 8月
投稿日:2024年08月01日
教区だより 2024年 7月
投稿日:2024年07月03日
教区だより 2024年6月
投稿日:2024年06月04日
教区だより 2024年5月
投稿日:2024年05月01日