教区だより 2025年 6月
教区だより 421号
・特集 地区紹介 若狭、丹但
・レポート 第17期伝道研修会 前半3回
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
中根 大 氏
・教務所からのお知らせ
【今月のことば】

そのかごを 水につけよ
『蓮如上人御一代記聞書』(『真宗聖典第二版』1044ページ)より
この言葉は私自身の信心のあり方だと受け取っていて、好きな言葉の一つです。実は私は生活のテーマを決めて楽しんでいます。時によって変化するのですがここ数年は「晒す(さらす)」という言葉です。水に晒すというイメージで受け取っていますが、「漬ける」と共通するなと感じています。困ったとき、苦しい時、腹が立つとき、悲しいとき、後ろめたいとき…つまり思い通りにならない時ですね。それに私の煩悩が反応して色んな暴言や行動をしてしまい、こんな自分が嫌になるあ、といつも思います。そんな時に阿弥陀様からのご縁に晒す、私を救おうとするお心の中に自分を晒す、つまり「漬ける」のです。全く疑いなく漬けることはできませんが「蓮如さんが言われたのだから間違いない、思い切ってやってみよう!えい!」という気持ちですかね。
日々親鸞聖人、蓮如上人の教えを聞かせていただき、もやもやする心と共に阿弥陀様の「だいじょうぶ。だいじょうぶだから。」というお気持ちに何とも申し訳ない気持ちになるのです。
(出版部会 藤谷法子)
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