教区だより 2025年 11月

教区だより 426号
・連載 第5回「女性教化」の近・現代史を紐解く
―真宗大谷派の場合―
福島 栄寿 氏
・特集 本の紹介コーナー『citrus*』
・レポート 児童大会
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
近江第26組 比叡谷 真 氏
・レポート 靖国問題学習会講演
・男と女の平等って、なに?
・教務所からのお知らせ
【今月のことば】

信仰には「疑念」が必要だ。
『教皇選挙』(エドワード・ベルガー監督 2024年)より
「信仰には「疑念」が必要だ。もし「確信」だけあって「疑念」がなければ信仰も必要ないだろう」
これは映画『教皇選挙』(24)劇中のローレンス枢機卿のセリフです。新たに選ばれるべきは「疑念」を持った教皇だと説きます。
いま世の中はあちこちで分断や戦争が起こり、治まる気配がありません。それは私たちの生活にも影響を及ぼしています。そんな不安定な状態を嫌うせいかすぐに結果を求めようとしたり、信じたいものだけを信じようとしたりしているのが最近の傾向のように思えます。
しかし、本当にそれでいいのでしょうか。その「確信」は自分勝手に解釈した、自分だけに都合のいいものではないですか?
いまだカトリック教会は女性の聖職者を認めていません。過去に様々な問題も起こしています。
そういった様々な問題に「疑念」を持ち、困難を強いられている人々が救われるよう願うことは宗教の違いを超え、多くの人が思うことではないでしょうか。
もしかすると、映画を観ている人々の代弁者として、ローレンス枢機卿に語らせているのかもしれません。 (出版部会 仲野恵理子)
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