教区だより 2026年 3月

教区だより 430号
・連載 第9回「女性教化」の近・現代史を紐解く
―真宗大谷派の場合―
福島 栄寿 氏
・特集 お斎場レポート
長浜第24組 明樂寺 藤谷法子 氏
・特集 真宗本廟(東本願寺)御正忌報恩講
山城第4組 光久寺 德田潤子 氏
・今、この時に、親鸞聖人に遇う
石西組 西藏寺 西山岳 氏
・男と女の平等って、なに?
・教務所からのお知らせ
【今月のことば】

わたしの せなかにも かなしみは いっぱいです
『でんでんむしのかなしみ』(新美南吉作)より
ある日いっぴきのでんでんむしが、自分の殻の中に「かなしみ」がいっぱいつまっていることに気がつき、おともだちのでんでんむしのところへ行ってなげき話すと、おともだちのでんでんむしは「あなたばかりではありません。わたしの せなかにも かなしみは いっぱいです」と言います。どのおともだちに話しても先のおともだちと全く同じことを言います。とうとうでんでんむしは「かなしみはだれでももっているのだ」と気がつき、なげくのをやめました。この童話は新美南吉が22歳の時に制作したものです。
かなしみは小さく少ない方がよい、早く忘れた方がよいと思われがちです。かなしみは、つらさ、苦しさ、いたみ、虚しさをともないます。かなしみは澱(おり)のように心身の奥深いところに沈んで留まります。かなしみは人と比べることも、とって変わることもできません。一人ひとりが背負って生きていかなければならないのでしょう。
ほとけさまは、かなしみは人間の真実なのだと説かれ、そんな人間の存在をそのままつつみ込んで必ず救うとお約束してくださっています。(出版部会 前田素子)
ーーーーー
「今月のことば」と「選者のコラム」は、真宗大谷派京都教区LINE公式アカウントでも配信しています。毎月お手元に「ことば」と、教区の事業予定などが届きます。ぜひご登録をお願いします。






